解離性同一性障害と歩む日常

解離性同一性障害の彼女と側で見ていた僕の日常を書いたものです。何か力になれたり病気が認知されることを願います。

解離性同一性障害の日常

昨日で全ての子が彼女の中に帰るということになった。
ここから何日、何ヵ月、何年かかるかはわからない。
ここからゆっくり時間をかけて彼女の中に帰っていく。
この完全に帰れてない時間が人格達にとっては辛く嫌な時間だと思う。
自分が出てるわけでもないし出れても短時間で完全に彼女の中に帰れない限り味覚や感覚、五感と言われるものが全てにおいて薄いようです。
昨日は何人か「久しぶり~」と前に出ていた人格の子がでてきて少し喋れた。
元気そうで何より。やっぱり人格の子に久しぶりに会えると嬉しいものです。
皆良い子ですからね。
そんな中最近帰りますって言って帰った子も出てきた。
その子が「私の事ブログに書いてる?書いて~!」
と言ってたので少しその子に関して書きます。
その子がでたのは2.3ヵ月前に出てきただろうか?
年は最初は3才だったかと思います。
喋るのも小さい子なので聞き取るのも最初は大変でしたね。
そして何より最初は歩けなかったんです。
その子は人格達です中でもずば抜けて僕の事が好きだった子ではないでしょうか。
大好き、好きはもちろん言ってくれますが、僕の事をカッコいい~イケメン~どこどこがカッコいいと言ってくれるのはこの子くらいでしたね笑っ
そんな子も最後の方は喋るのもだいぶ流暢になり、歩けるようにもなりました。
年もとって明るく優しく素敵な子です。
彼女の中に完全に溶けて彼女の大いな力になってくれることを願っています。
楽しい時間をありがとう
これからもよろしくね。

最後の子そして心に帰る皆

一昨日くらいですかね。
私が最後ですと言う子が出てきました。
その子は頭にいる皆が見えてると言います
他の子は頭の中でも見えてたり見えてなかったりというのがあるなかその子は皆のことが見えていてもう出てきてない子はいないと言っていました。
そこからは一昨日、昨日と次々に小さな子達がお別れを告げて帰っていきました。
もちろんすぐには帰らないとは思いますが、確実に彼女本人に融合してくことでしょう。
そして唯一ずっと出ていた人格の1人ももう帰ると言っていました。
本人いわく1ヶ月前くらいからソワソワ感は感じてたみたいで、泣いていました。
家族も泣いていました。
それほど人格の彼女が彼女の代わりに埋めた家族の深く大きい溝は埋まっていました。
彼女が人格の彼女となって埋めたというべきか彼女の代わりに人格の彼女が埋めたというべきか、きっとどちらも間違いではないでしょう。
また、彼女がもう人格に頼らなくても大丈夫と思えるまでに1年以上かかったというのもそこまで溝が深かったかと感じます
何より自我を持ってしまった人格の彼女が過ごした1年以上の時間がそこで止まってしまう、人格の彼女としての時間に終わりがくること。
その事が分かっていてもどこか受け入れ難い人格の彼女の悔しそうな悲しそうな寂しそうな顔が見ていて、辛かった。悲しかった。寂しかった。でも彼女の事を思うと良かった。また一歩進んだ。よくなってる。嬉しい。その両極端の感情が溢れて心が騒がしい。
解離性同一性障害はいつだってバットエンドとハッピーエンドが隣り合わせで、人格が長く仲良く過ごせば過ごすほど苦しい。
それでも僕は涙を流さず笑ってお別れをする。
笑っていつでもおいでいつでも戻ってきなさいと、今まで帰っていた子達も含めていつでも皆の居場所はここだよ。と両手を広げて迎え入れる。
それが側にいる僕達の、僕のできること。
涙を流してお別れは、彼女にも人格の子達にも悪い気がする。
人格の彼女には悲しくないんだねなんて皮肉を言われますけどね…
人格の彼女には彼女が調子悪い時は必ず代わってもらってるし、仕事を始めるきっかけも人格の彼女だ。
感謝してもしきれないほど彼女を支えてもらった。
本当にありがとう。お疲れ様。
これからも彼女の中で常に彼女の背中を押してあげてほしい。
この1年ちょっとで40人ほどの子達が出てきた。
皆が良い子で皆個性があり楽しかった。
これからどうなるかはわからないけど確実に言えるのは彼女が良くなったということ。
最近はすごく調子も良くて他人の顔も見えるようになったと昨日喜んでいた。
貴女の中には48人の力があるから大丈夫だよ
何でもできる。闘える。笑える。幸せになれるよ。
幸せにするよ。
いつものように、無理せず楽しくやっていこうね。

成長した人格

一番最初に出た人格。
皆を困らせ皆を笑わせ皆と喧嘩して皆と泣きあった。
最初は4才だったのに今はもう16才アルバイトまでするようになった。
昔は僕が仕事から帰る度に僕の名前を呼びながら飛び付いてきていたのに年を重ねるとともにそれはもちろん手を繋ぐこともあまりしてくれなくなった。
彼女いわく「もう16才なんだよ?恥ずかしい!」と言う。
人格ではない彼女本人ですらまだまだ甘えてくるのに人格の彼女の方がすっかり大人になって全く甘えてこない。嬉しいような寂しいようなです。
そんな彼女は昔からこっちの世界に出てくる前から彼女の頭の中に存在していて頭の中からこっちの世界を見ていたと言います。
だからあれやってみたいこれやりたいという願望がたくさんありました。
それを叶えながら唯一叶えれてなかった願いが働くということ、働いて人望が欲しいという立派な夢でした。
彼女の中の人格の子達に共通してあるのは彼女の友達、彼女の世界で生きてくことではなくて、人格の子達が自分で友達を作り自分の世界を作っていくことが共通して多くある気持ちです。
16才に成長した人格の彼女は年も働ける年になったので遂にアルバイトをすることになりました。
一番最初のバイトにしてはすごく大変そうな場所にも関わらず毎日一生懸命大変だけど楽しいと言って頑張っていました。
ですが毎回うまいこと仕事の時に変われる訳もなく彼女本人で行くこともあり、しだいに彼女の方が嫌になり前みたいにうつっ気がでてきたことによって僕は強制的に辞めさせる決断をしました。
彼女本人はわかったと納得していました。
もちろん人格の彼女も納得してはいました「本人がダメになったら元も子もない」と、しかしせっかく自分が構築した人間関係に空間短い時間とは言え彼女が彼女として生きた時間ですからきっと辞めたくない気持ちもあったでしょう。
最近は甘えてこない彼女は、慰めて。と言いながら泣いていました。
人格として生きるが故の悲しい性を何度も見てきた僕ですがこの時の無力感は何とも言えません。
今また仕事を探してるので何とか人格と本人と協力して頑張って欲しいです。
ひとまずは初めてのお仕事お疲れ様。頑張ったね。

喧嘩しました。

一昨日は喧嘩をしてしまいました。
些細な事での喧嘩ですが彼女は家を飛び出してしまいました。
僕と彼女のお母さんで二時間ほど探して無事に見つけました。
見つけた時には感情の子達より小さい5才の子になっていて泣きながら帰ってきてました。
何もなく無事に帰ってきてくれてよかったです
昔から彼女の飛び出し癖は困ったものですが、それも上手くコントロールして僕がバランスを取らなければ最悪の事態も想像できてしまう
それを痛感しました。
彼女が解離から戻ると飛び出した記憶はありません
昔から喧嘩した時や嫌なことがあるとよくその記憶を消す彼女ですが、今回は敢えてなかったことにせずあったことを聞かれれば普通に答えました。
それでも「そうなんだ」と聞き流す感じで普通に聞けた彼女、そんな嫌なことも頑張って受け入れて強く成長していく彼女を逞しく思いました。
次の日の日曜日は仲良く過ごせていい日曜日になりました。

お久しぶりです

すっかりブログを書かなくなってしまいました。
僕も彼女も飽きっぽいですからね…
それでも毎日仲良く暮らしながら解離性同一性障害に向き合って毎日頑張ってる彼女と僕です
最近彼女の中にいる子達を全員数えたら34人もいました。
彼女の中では人格が四人いてそれより小さな存在が感情の子達という表現をしていて、それよりも小さい子達が感情よりも小さい子達、という表現をしています。
きっと彼女の中で大きい小さいという区別があるのでしょう。
だから人格の四人に比べると感情の子達や感情の子達より小さい子達は早めに彼女の心に帰っていきます。
そんな小さい子達も皆含めて人格と言うのなら彼女は少なくとも34人の人格があったことになります。
今でもたまに感情の子達より小さい子達が出てきます。
まだ彼女の中に出てきてない子がいるのかどうかはわかりませんが。
世界一人格の多い人ではないでしょうか?
僕は全ての人格が好きですし皆大事です。
皆愛しいです。
これからももちろん皆大事にしていきます。
大変な事もけっこうあるんですが…
彼女の為なら頑張れます
それに色んな子に会えるのは言い替えれば色んな彼女に会っているようなもの。
ある子が彼女の心に帰って彼女がその子と同じ言動すると、(あ~そこにいるんだね~)と思えたり、それが嬉しいような寂しいようなであったり、何より色んな子に会えたり色んな子をお世話したりする時間は楽しいです。
毎日が違う同じ日々はないですから毎日が今日は何がおきる?今日は誰が出てくる?というふうに楽しんでるときもあります。
心に余裕があるときだけですけどね
そんなこんなでこれからも解離性同一性障害の彼女と毎日仲良く楽しく過ごしていきます。

隠されてきた解離

彼女が病院に通い、薬を貰っていた頃。
最初は試し試しだった薬でしたが、何かの薬の時彼女が変わり始めました。
その頃は薬の耐性もなく飲むとすぐに眠気がきて寝てしまう。
そんな状態でした。
しかしその眠った10分後に彼女は起き上がり急にハムスターの真似をして皆にかじりついてきます。
その時の彼女はほとんど目が空いてなく、会話もできず、呼び掛けには応答しません。
ひたすらかじってくる彼女を交わしながら止めてまた眠るのを待ちます。
それが何回か続いた夜に僕は何となく子供っぽさを感じたので、「貴女何才?」と聞くと「4しゃい」と答えたのでした。
この時一瞬皆の動きが止まりましたがまた彼女は眠ってしまいます。
この時は2週間に一回病院に通っていたのでその時の先生に原因を聞いても寝るタイミングを逃して脳が覚醒してるのでしょう。と言われました。
しかし薬を飲む前に布団にいても飲んですぐ布団に入って寝ても必ず彼女は起き上がり、4才になってハムスターの真似をします。
この時は僕はこれが二重人格っていうやつかと思っていました。
どうしても先生の寝るタイミングを逃しただけという話しに納得できませんでした。
そのうち4才の子はハムスターの真似から急に叫びだしたりマリオの真似をしたり多少。会話もできたと思います。
これが彼女の解離性同一性障害の最初の人格の1人との出会いでした。
後々この頃はずっと彼女に中だけで存在してたのが外に出れてただ嬉しかったと言っていました。
今思えば、陽気でいつも笑っていたのでハムスターの真似をしてかじることをやめる頃には全く危険な感じもなくただ楽しそうにはしゃぐ4才の子という印象でした。
その頃からこの子は毎日のようにでてくることになるとは思わなかったですね。

久しぶりの喧嘩

こんばんわ私です

今日は交代人格の一人が代わりに生活をしていました

ですが記憶はあります

そして見えていました。不思議でしょう

そうですよね。きっと理解はされません。

4日ほど前彼と久しぶりに喧嘩をしました

原因は私です。尚且つものすごく些細な事。

私は暴れてしまい彼に暴力を振るってしまいました

傷跡を見るたびに申し訳なさが込み上げます

実家の前の車の中で喧嘩をしていたのですが

もうダメだと思った彼が母に助けを求めに行って

母が私を迎えにきてくれた時、パニックになった私は

裸足で母と彼から逃げるように逃走。

追いかけてくれた母は転倒

膝と手を負傷させてしまいました

本当にごめんね。ごめん。

母に自分のせいで怪我をさせたのは初めてです

冷静になった今申し訳なくて申し訳なくて、、、

結局後ろから追いかけてきた彼に捕まり

実家に連れ戻された私。

彼は一旦二人の家に帰り私は実家。

頭を冷やすためです

私は母と話をしました

「もっと彼を信じなさい」と言われました

その通りです。

どうも苦手な "信用" "信頼"

喧嘩の原因は大体これです。

信じなければ始まらないことも世の中にはあります

母と話をしているとなんだか次第に落ち着きました

母に

「昔ならあんた、ここで解離して過呼吸起こしてたよ。今は起こさないだけすごいよ、良くなってるんだよ」と

言われました。

嬉しかった。

昔は喧嘩してしまうと自ら忘れようとして覚えてすらいなかったけど今回は忘れていません。

ですが、してしまった事は本当に申し訳ない事です

同じ事が起こらないようしっかり学習して

成長する事が私の目標です。